はじめに
パッと見ではわかりにくい、魚の目と胼胝、いぼの違いをご存じですか?
フットブルーのお客様でも、魚の目だと思って、自分でむしったり削ってしまったりして悪化させてしまい、皮膚科に行ったら実はイボだった・・・という方がいらっしゃいました。
魚の目やタコとイボは、できる原因も対処の方法も全く違いますので、正しい知識と正しいケアが必要です。
魚の目と胼胝(タコ)とは?
どちらも足裏や趾の上の、靴が当たる場所や、体重が多くかかってしまうところなど、ある一定の場所に繰り返し摩擦や圧迫・刺激が加えられることによってできます。
人間の皮膚には防御反応があり、摩擦などを受けるとその部分を守ろうとして、角質層が増殖して厚く硬くなってしまいます。
それが、魚の目やタコといったトラブルになってしまうのです。
「タコ」は硬い骨の上、「魚の目」は、骨と骨の間のような軟らかいところにできることが多いといわれています。
タコは、角質層が増殖して厚く盛り上がったようになるだけなので、固さはありますが、押すと痛いことがある程度で、通常、痛みはありません。
「魚の目」は、厚くなった角質の下端がくさび状になって皮膚の内側=真皮(しんぴ)に向かって入り込み、先が尖った形の「芯」や円柱型の硬い「栓」の状態となります。
たとえるなら、足の裏に画びょうが刺さってしまったというような状態です。
芯が深く大きくなると神経を圧迫して痛みを感じるようになります。
「いぼ」とは?
魚の目やタコが、摩擦や圧迫からできるのに対し、いぼの多くはウィルス感染が原因です。
小さな固い半球状で表面がザラザラ、ブツブツしており、時にはクレーター上に皮膚が凸凹しているような形状のものもあります。
毛細血管を巻き込みながら組織が成長するため、表面に赤い点々が見えることもあります。
ゆびに指紋があるように、肌にも模様=皮紋(ひもん)がありますが、いぼの表面には皮紋が見られず、ぐちゃぐちゃっとした感じになっているのが特徴です。
逆に、魚の目やタコには、たとえ角質が厚く盛り上がっていても、多くの場合皮紋が見られますので、皮紋の有無で見分けることができます。
イボは、できる場所にもよりますが、痛みはほとんどありません。
しかし、とても小さな傷からも感染するため、手荒れなどを通して体のあちこちに広がり、数が増えることもあります。
自分でむしったり削ったりすると、出血してしまうことがあります。
むやみにいじらず、皮膚科の診察を受けましょう。
自己流ケアは危険!プロの手で正しいお手入れを
気になるからと言って、むやみにタコをむしったり削ったり、スピール膏などでの自己流のお手入れは、かえって症状を悪化させてしまうこともあり、大変危険です。
魚の目やタコができてしまうのは、身体や足のバランスが悪くなって、足裏に負荷がかかってしまっていることのサインです。
放置していると、ますます足裏への負担や身体の歪み、肩こりや腰痛など、思わぬ全身のトラブルに発展してしまいます。
痛みがないからといってそのままにせず、フットケア専門サロンなどでの早めのお手入れをお勧め致します。
▽フットブルーでのフットケア(youtube動画)